ジョンビリング&高野陽子「ライアーと歌で綴る絵本時間」御礼レポ

5/25日、沖縄ツアー以来の再会、ライアー奏者のジョンビリングさんと「ライアーと歌で綴る絵本時間」京都の小さな絵本美術館・響き館さんにて。予約開始当日に即満席、追加公演もすぐに満席になり、沢山のご来場ありがとうございました。響き館さんがホームページで素敵なレビューをかいてくださってます。

響き館さんは以前に2回演奏させて頂きましたが、今回初めて絵本の朗読にチャレンジ。オーナーの福田さんがライアーの音色にぴったりの詩や、ケルトや沖縄にちなんだ素敵な絵本をセレクトして下さいました。

朗読は今まで習った事はないのですが、私の携わるケルトの伝統歌を歌う事も、いわば物語を語ること。シャナキー。感情表現が大きくなりすぎないように、ライアーの響きに寄り添うように。。と心がけました。

オープニングは「きこえる?」(はいじまのぶひこ/作)という絵本の朗読、ケルトのコーナーでは、セルキー(あざらしの妖精)伝説を基にした絵本の「海と島のマイリ一」の一場面の朗読を。そして同じような内容で、人魚伝説にちなむアイルランド民謡、ゲール語でAn Mhaighdean Mhara(人魚)をお届けしました。

この伝承歌は昨年リリースした2ndアルバム「Moruadh モルーア~海の歌い手」にも収録。この人魚の歌はアイルランドの歌姫エンヤの故郷で、私も訪れたことのある北西部のドニゴール地方にも伝わっています。

物語は漁師と結婚した人魚は、ある日夫が隠していた冠を子供たちが見つけ、その冠を頭に乗せると、どうしても海に帰りたくなり、愛する子供や夫を残して海へと去っていく、、という切ないストーリーです。日本の羽衣伝説にも似ていますね。

セルキー伝説は、私が大好きなアイルランド人映画監督のトム・ムーア氏のアニメ映画「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」でも、モチーフとなっています。(監督デビュー作でケルズの書をモチーフとした「ブレンダンとケルズの秘密」もおすすめです!)

いつもきめ細やかな心配りでご尽力下さる響き館さん、有難うございました。
国内外の本当に魅力的な素晴らしい絵本が沢山置かれています。
心静かにゆったりと、美味しい紅茶やお菓子を傍らに、贅沢な絵本時間。
またぜひ訪れたい、大人の隠れ家です。

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