2018スペイン.ガリシア②ケルト音楽フェスティバル

今年の夏もスペイン、ガリシア地方の沢山の音楽フェスへ。ガリシアはケルト文化圏の一つ。去年の7月中旬は国際ケルト音楽祭『フェスティヴァル・デ・オルティゲイラ』に、ケルトの笛奏者hataoさんやガイタ(スペインのバグパイプ)奏者のKoji Koji Mohejiさん、オカリナ奏者の米村俊さん達と一緒に出演させてもらいました。

今年は見に行くかどうしようか迷って、結局、同時期の7月14日はガリシアの南のポルトガル北部、ブラガ郊外で開催されたケルト音楽フェスに行くことに。

ガリシアを代表するミュージシャンといえば、ガイタ(奏者)のCarlos Nuñez(カルロス・ヌニュス)。2013年に来日してるし、ジブリの『ゲド戦記』のサントラにも参加しています

そして、私が最も敬愛するガリシアのミュージシャンはXabier Díaz(シャビエル・ディアス) &Adufeiras de Salitre(アドフェイラス・デ・サリトレ)。歌手であり、パンデイレタ(ガリシアのタンバリン)奏者。

この日はフィドル&サンフォーナ、アコーディオンのアルバレス兄弟と3人の少数編成。
とっても素朴なアットホームな雰囲気のフェスで、私はこういう方が好み。子供から大人まで自然とバイレ(ダンス)!相変わらず、お客さんを巻き込む、凄いエネルギーを解き放っていました。

このポルトガルのフェスの名前は『Castro Galaico Festival de Nogueiró 』
カストロ(Castro)というのはケルト系部族が住んでいた古代の遺跡。ガリシアやポルトガルの北部にも多く点在しています。

アイルランドなどでも、お馴染みのケルティック十字架やケルト特有のお家。

まるで古代ケルトのドルイド僧のようなオジさま達。
何やら大釜で怪しげなスープをぐつぐつ煮込んでて、、」おそるおそるオーダーしてみると意外に美味しかった笑


7月28日、ガリシアのVigo(ビーゴ)から船で渡るモアーニャという海沿いの街で開催される
『Festival Intercéltico do Morrazo』に今年も行きました。
そして新譜CD『モルーア』に密かにコーラスで参加してくれた
サンティアゴ在住のオカリナ職人 パパローロ氏も今年も出店。
紳士で優しい素敵な方です。

去年のモアーニャのフェスで撮影したシャビエル・ディアスの動画。
『Xabier Díaz &Adufeiras de Salitre – Cantiga da Montaña』

屋外フェスで雨が降ってきて、急遽屋根のある会場に移動して生音ライブとなったのだけど、それがかえって、もう本当に、素晴らしくて、お客さんも歌って手拍子、、感動して今でも忘れられない思い出。

今年のテーマ曲ともいえるPV動画。Xabier Díaz & Adufeiras de Salitre – O baile de Noró

シャビエルの新譜『Noró』をゲット!2015年リリースの『ザ・タンブリンマン』に続き、これまた素晴らしいー。彼はガリシアの田舎へと自ら足を運び、村のお年寄り達から
伝統歌や楽器を学んだそうです。伝統へのリスペクトを感じる作品でありながら
伝統の枠を超えていて、とても魅力的なアレンジで、ガリシア音楽を知らない人でも、すぅーっと馴染んで楽しめる作品です。

先生が見つからず、CDや動画を見ながらのパンデイレタ、自主練の日々でした・・

カミーノ巡礼の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステラで開催される
『Fiestas del Apóstol Santiago 』では元ベログエト、
ガリシアの大人気の歌姫、Guadi Galego.最近はポップス傾向です。

『Festa da Carballeira de Zas』 では スペインで大活躍中のHamonica Creams
ハモニカ・クリームズさん。会場は熱狂の渦!

なんとトイレ前でスパニッシュ・ケルトの大御所、ルアル・ナ・ルブレのリーダー、
ビエイト・ロメーロ氏に遭遇!(このフェスではスタッフさんだったもよう)
ハモニカクリームズのギタリスト長尾晃司さんともパチリ。

ア・コルーニャの『Romaria de Santa Margarida』フェスでは
伝統的なガリシア音楽が沢山聞けました。

Vigoのオーケストラ Sodeseu.

フェス会場では、みんなパンデイレイタを叩いて歌ったり、ダンスしたりするグループが
必ずいて盛り上がっています。タンバリン・ガールズの皆さんと♪

夏のスペイン、あちこちで屋外音楽フェスティバルが開催されてます。
しかも無料!だいたい開演は21時か22時位、終わるのは、午前1時や2時余裕でまわります。
午前2時頃でも子供たちがウロウロしてるのにはビックリ笑
すっかり夜型スペイン時間モードになるのでした。

そして今年も7月25日の聖ヤコブの日、ガリシアの日は
サンティアゴ大聖堂の背後に打ちあがる、花火を眺めていました。

Apóstol Santiago 2018

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